木曜日, 12月 28, 2017

顕微授精-ICSIとIMSIについて

ICSI&IMSI

ICSI (intracytoplasmic sperm injection)
IMSI (Intracytoplasmic morphologically selected sperm injection)

1992年に卵細胞質内精子注入法(ICSI)が発明されてから、体外受精(IVF)における男性不妊による問題は大きく改善されました。
しかし、受精時の問題がある程度解決されたとはいえ100%の確率で受精や受精卵の成長が成功するわけではありません。

健康な精子(Sperm)を選別することは、今でも重要な課題となっています。

精子を選ぶ際の主要な基準は以下の2つです。(1)精子の運動率(2)精子の形態。
形態が正常な精子は頭部が滑らかな楕円形の弧を描き、頭部の幅と長さの比率が概ね1:1.5で、先体が頭部の40%~70%を占め,尾部がわずかに湾曲しています。

通常の精子と形体異常の精子
通常の精子と形体異常の精子

ICSI (intracytoplasmic sperm injection) 

精子の質や量が十分ではない場合などに、顕微鏡を使い400倍まで拡大した状態で運動率と形体の良い1匹の精子を選び、直接成熟卵子細胞の内部に注入します。
受精卵となる確率は60%~70%まで上昇します。
卵細胞室内精子注入法(ICSI)
卵細胞室内精子注入法

IMSI(Intracytoplasmic Morphologically Selected sperm Injection)

イスラエルのBartoov教授の研究グループにより発案された方式で、6000倍まで拡大可能な光学顕微鏡を使い,細胞を透過した際の光路差を利用した微分干渉観察(Differential interference contrast)の技術で精子を詳細に立体的にとらえ,形体の良好な精子を選別します。
高倍率顕微鏡で見た精子
高倍率顕微鏡で見た精子

精子の形体異常の約70%は頭部の異常が占めています。
その中でも頭部の空砲が最も多く見られます。空砲は精子の先体の形体やサイズに関係が有り受精率にも影響を与えます。

 重度の男性不妊症(乏精子症、精子無力症、奇形精子症)の場合、体外受精による受精成功率は低くなり、顕微授精が受精率の低下を解決する方法となります。
しかし、選別した精子の品質は顕微授精の成功率と胚の正常な発育に影響を与えます。

コウノトリ生殖医療センターでは、精子の状態が良くない場合はICSIあるいはIMSIにより品質の良い精子を選び体外受精を行うことで受精率及び胚の成長率を高めます。


Q:IMSIの受精率はICSIより高いですか?
A:現在の所、IMSIの受精率がICSIより高いという確かな根拠となる研究結果はありません。両者の受精率は共に約70%です。


Q:どちらの方法を使うか、どのように決定しますか?
A:現在コウノトリ生殖医療センターでの受精方法はconventional(ふりかけ)、ICSI、IMSIの3種類が有ります。
培養師が精子の品質、卵子の成熟度、受精時間、夫婦の年齢や過去の治療実績などから最適的な受精方法を選択します。
例えば、精子の運動率が低ければICSI、形体の正常率が低ければIMSIを選択します。
精子の量が少ない場合や、手術により精子を取り出した患者様の場合は受精率を高めることができ、かつIMSIに比べ受精時に時間がかからないため時間経過による生殖細胞の劣化リスクの少ないICSIを用いるなどです。

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送子鳥(コウノトリ)生殖医療センター
新竹本院
住所:新竹市忠孝路80號
電話:+886-3-573-5292
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-台湾衛生福利部2018年発行

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