水曜日, 12月 20, 2017

着床前スクリーニング(PGS/NGS)について

着床前スクリーニング(PGS/NGS)

健康なお子様を授かりたいと願うことは、多くのご夫婦の共通の願いです。
しかし、精子と卵子が結合する前の段階では受精卵の染色体が正常かどうかを知る術はありません。

もし、染色体に異常がある胚を移植した場合は着床に失敗するか、原因不明の流産、胎児の発育の停止などが起きる可能性があります。

現在は着床前スクリーニング(PGS)という技術を使い、移植前に胚盤胞の染色体本数に異常が有るかを確認することができます。
染色体が正常な胚盤胞を移植することで、妊娠率を高め21トリソミー(ダウン症)や18トリソミー(エドワーズ症候群)などの先天的な異常を高確率で避けることができます。

新型出生前診断(NIPT)や羊水検査でも胎児の染色体異常を調べることは可能です。しかし、妊娠後の検査で染色体異常が発覚した場合、時に家族にとって重大な決断をせまられることになります。

着床前スクリーニングであれば胚盤胞の移植前に検査が可能ですので、何よりも辛い選択から女性を守ることができます。

コウノトリ生殖医療センターは最新の着床前遺伝子検査システムのNGS(次世代シークエンス技術)を用いて検査の速度、診断精度、着床率と出産率を向上させています。


コウノトリ生殖医療センターにおける年齢別PGS実施・未実施時の着床率の違い
年齢別PGS実施・未実施時の着床率の違い
自己卵子を用いた体外受精の場合、卵子の老化により年齢が上がるごとに染色体異常率は上昇します。そのため、高齢になる程PGSは有効な検査となります。

一方で若い20代の方や、若いドナーの卵子を用いる卵子提供の場合は元々染色体異常の確率が低いため、PGS未実施の場合との差異はそこまで大きくありません。

当院でも30代後半以上の方がご自身の卵子で体外受精をされる場合はPGSの実施について患者様と相談をしますが、若い患者様や卵子提供による治療の場合は、特別な理由が無い限りは実施する必要はないと考えています。
例外的に、ご主人やご主人のご家族に染色体異常がある場合や、どうしても流産を避けたい場合にはPGSの実施をおすすめしております。

年齢による妊娠率の低下については、こちらもご覧ください

女性の年齢と妊娠率の低下の関係


*検査方法
胚盤胞まで培養した受精卵から細胞の一部を採取して検査を行います。胚盤胞は受精してから5~6日目頃の状態で、すでに赤ちゃんに育つ部分(内細胞塊)と胎盤になる部分(栄養膜)にわかれています。

PGSは、胎盤になる部分の細胞を1~10個採取して行います。採取した細胞の全ゲノム(WGA)を増幅して、次世代DNAシークエンサーで解析します。
解析した結果から、染色体が正常である胚を選んで移植することが可能になり、着床率および妊娠率を向上させることができます。


5-6日目まで培養した胚盤胞を送検(検査)します
*適用される対象
適用される対象者は、次のいずれかに該当する方になります。 
1、35歳以上の女性
2、2回以上の流産を繰り返していた方。
3、重度の男性不妊の方。
4、体外受精反復不成功の方。
5、夫婦のどちらか、又はその家族が染色体異常の保因者

*検査の限界
1、胚盤胞はそれぞれ細胞採取に耐える能力が異なるので、生検(検査用に採取)をした後、生存できないリスクもあります。栄養膜細胞の評価がグレードCとなる胚は、生検した後、着床しにくくなる可能性がありますので、このような胚は生検せずに凍結保存することをおすすめします。

2、検査の結果、胚盤胞の染色体本数が正常であっても、胎児に他の染色体異常がないとは言えません。胚の発育と着床に影響を与える要因は多岐にわたるため、胚移植後に必ず発育を続け順調に着床することを保証はしておりません。

3、検査の結果により、すべての胚盤胞が染色体異常であり、移植できる正常な胚が一つも得らない場合もあります。

【性別の判定はできますか】
台湾の行政院衛生福利部が発布した人工生殖法の規定により、伴性遺伝病を除いて性別判定には利用できません。

【卵子提供を受ける時にPGSは必要ですか?】
 コウノトリ生殖医療センターでは、ドナーに対して厳格な検査を実施しています。
その中には染色体異常に対する検査も含まれています。
ですので、治療を受けるご夫婦のご主人、あるいはご主人のご家族に染色体異常の方がいない限りはPGSは必須の検査ではありません。しかし、これまでに原因不明の着床失敗や流産を繰り返してきた方、妊娠後の流産をどうしても避けたい方はご相談ください。

ただし、それでも染色体異常のリスクを完全に避けることはできません。ですので、妊娠後には、新型出生前診断や羊水検査を行い胎児の健康状態を検査し、元気なお子様をお迎えする準備をお願いします。

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プロフィール


送子鳥(コウノトリ)生殖医療センター
新竹本院
住所:新竹市忠孝路80號
電話:+886-3-573-5292
メール:jp_service@icryobank.com
Line@:@kounotori_jp

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人工生殖施行結果分析報告
-台湾衛生福利部2018年発行

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