木曜日, 2月 22, 2018

多胎妊娠の確率と注意事項

多卵性の方が確率が高く、一卵性は四種類に分類が可能

通常、女性は一回の生理周期で一個の卵子を自然排卵します。
もし、二個以上の卵子を排卵し全て受精した場合は「多卵性多胎」、一個の卵子からできた受精卵が成長の過程で同じ遺伝子を持つ複数の胎児になることを「一卵性多胎」と言います。
データによると、多卵性多胎は多胎妊娠の2/3を占め、残り1/3は一卵性多胎が占めています。
一卵性多胎を更に詳しく分類すると、以下の4タイプに分けられます。

【二絨毛膜二羊膜性双胎】一卵性多胎の内、受精後三日以内に分裂して全ての胎児に独自の胎盤と羊膜がある場合。
【一絨毛膜二羊膜性双胎】受精後三日目から九日目の間に分裂をして、二人の胎児が一つの胎盤を共有している場合。ただし、それぞれが独自の羊膜を持っています。
【一絨毛膜一羊膜性双胎】九日目以降に分裂をして、共通の胎盤と羊膜を持っている場合。
【結合双生児】受精後十二日目以降に分裂を開始した場合は、すでに胚盤胞から胎児への形成が始まっているため完全な分裂はできません。

○多胎妊娠の発生確率

多胎妊娠の中では双子が一番多く、妊娠の1%を占めています。
その内2/3は多卵性双生児で1/3が一卵性双生児となっています。全世界の統計によれば、日本の双子の比率は最も低く1000人中6,7人、北米及びヨーロッパでは1000人中11人、アフリカは比較的多く、中でもナイジェリアでは1000人中40人が双子を妊娠しており全世界で双子の比率が一番高い国家となっています。

一般的に多卵生多胎と種族には関係が無く、遺伝が関係していると言われています。
また、妊婦の年齢(35歳で2%)や出産回数(4子目は2%)も関係していると言う説もあります。特に現代の人工生殖医療では排卵誘発薬の服用により多胎妊娠の確率は6%上昇し、排卵誘発の注射を行った場合は30%近く上昇します。
体外受精では多胎妊娠の確率が大きく上昇するといえます。
各人種間での一卵性双生児の比率に差は無く、年齢や出産回数とも関連性は確認できません。体外受精治療件数は増加傾向にありますが、一卵性多胎の比率も増加傾向にあります。しかし、その原因については詳細がわかっていません。

○多胎妊娠-母体へのリスク

多胎妊娠の場合、妊婦は最低二人分の栄養を与えなければいけません。
妊娠中の栄養摂取は身体に影響を与えますが、単体妊娠よりも多くの栄養を摂る必要があるため、多胎妊娠中の妊婦は以下のようなリスクがあります。

1. 妊娠初期の症状
多胎妊娠中では体内のホルモン分泌量が単体妊娠よりも多くなり、妊娠初期のつわりなどが重くなる傾向が見られます。

2. 流産率の増加
統計により、多胎妊娠における妊娠初期の流産原因は主に二つあります。
一つは胎児が多いため子宮と子宮頚部への圧力が強くなり流産を引き起こしてしまうこと、もう一つは多胎の内一人が先天性の異常を持っていたことにより流産が起きてしまったことです。

3. 母体の貧血
胎児が成長するためには妊婦からの血液の提供が必要となり、多胎妊娠の場合は必要な量も増えます。その結果血中のヘモグロビンが不足し貧血が起こりやすくなります。

4. 身体への負担の増加
妊娠中、妊婦の体重は増加していきます。
多胎妊娠では単体妊娠よりも増加量が大きく妊娠周期が増えるに従い増加量も増えていきます。身体への負担も重くなり、背中の痛みや息切れ、歩行困難や静脈の怒張などが発生します。

5.妊娠高血圧
多胎妊娠中の妊婦は妊娠高血圧の確率が高くなり、一般的に単体妊婦の4倍となります。

6. 帝王切開の確率増
大部分の多胎妊娠では、お腹の中の胎児の位置が正常ではないため自然出産が困難になります。そのため、帝王切開による出産率が高くなります。

7. 産後出血の増加
多胎妊娠の妊婦は、単体妊娠に比べて子宮が大きくなります。
そのため、産後の子宮収縮不良により産後大量の出血が起きる確率が単体妊娠の3倍となっています。

○多胎妊娠時の注意事項

1. バランスの取れた食事
多胎妊娠中は体重が増加しやすくなります。多胎妊娠では、単体妊娠よりも毎日300kcal多く必要と言われています。
特に初期の妊娠では胎児の神経系の発育のために多くの葉酸が必要となり、通常の緑黄色野菜以外に800マイクログラムの葉酸補充が必要となります。
鉄分の必要摂取量も60ミリグラムから100ミリグラムに増加します。

2. 日常生活
多胎妊娠では早産の可能性が高まります。
そのため、日常生活でも多くの事に注意を払う必要があります。睡眠時間をたっぷり取り、重い物を持たないように注意してください。
特に三つ子以上を妊娠した時は、妊娠中期以降は常に早産の可能性を考慮して生活をしてください。

3. 定期健診
多胎妊娠は単体妊娠に比べてリスクが高くなります。妊婦検診は頻繁に受診してください。特に血圧と尿蛋白の値に注意をして、妊娠高血圧にならないよう心がけてください。

○栄養分の分配不均等による胎児への危険

子宮の容積及び子宮筋の張力には限界があり、多胎妊娠では空間の制限も大きくなります。母体は胎児に栄養を与え続けなければいけませんが、この様な状態では母体と胎児の間の栄養の不均衡が生じる可能性があります。
一般的には妊娠中期に以下の様な状況が見られます。

1. 子宮内成長遅延
一般的には多胎妊娠の胎児は単体妊娠の退治に比べて体重が軽くなります。
母体が摂取する栄養にも限界があるため、多胎妊娠の胎児に十分な栄養与えられないことが原因と考えられています。
更に、全ての胎児に均等に栄養を分配することができないため、胎児の間で体重が不均等となる現象も見られます。
特に一卵性多胎では体重に明確な差が出ることがよく見られます。

2. 胎児の先天性奇形
発生率は単体妊娠の約二倍で、一卵性多胎での発生率が最も高くなっています。これは先天性の心疾患や、腸や神経系の発育不足や欠損も含みます。

3. 早産と合併症
一般的に単体妊娠では40週頃の出産が最も適していると言われています。
双子では37週、三つ子では34週頃の出産が良いとされています。
しかし、子宮の容量の限界から多胎妊娠は早産となる確率が非常に高くなり,胎児の合併症の可能性も高まります。

4. 多胎妊娠中の一人の流産
発生率は約2-6%です。
発生原因としては、母体からの栄養の分配に偏りがあり一人の胎児の栄養が発育に十分でなかった場合が考えられます。
また、それ以外の発生原因としては胎児の臍帯(へその緒)がからまってしまうことがあります。
特に単一羊膜の双子では、胎児の間を隔てる羊膜が無いため、互いの臍帯がからまり酸素や栄養の供給が阻害されて流産となってしまう非常に不幸な状況もあります。

Social Profiles

Twitter Facebook Google Plus

卵子提供説明会

2019年卵子提供 福岡説明会のお申し込み開始

2019年卵子提供 説明会のお申し込みサイトをオープンしました。 お申込みはこちらから⇩⇩⇩ https://jp.icryobank.com/japanseminar/ お申し込みの際は、氏名、電話番号、メールアドレスお間違いないようご確認のうえ、お申し込みくださいま...

プロフィール


送子鳥(コウノトリ)生殖医療センター
新竹本院
住所:新竹市忠孝路80號
電話:+886-3-573-5292
メール:jp_service@icryobank.com
Line@:@kounotori_jp

院内の様子

リンク

人工生殖施行結果分析報告
-台湾衛生福利部2018年発行

Copyright © 台湾卵子提供-コウノトリ生殖医療センター | Powered by Blogger
Design by Lizard Themes | Blogger Theme by Lasantha - PremiumBloggerTemplates.com